社会保険について、皆さんは理解されているでしょうか?
正社員の頃は社会保険への加入のための手続きや支払いを会社が代わりに行っていましたが、個人事業主になると加入手続きを自分で行う必要があります。
今回はフリーランスの方なら必ず加入をする必要がある社会保険について解説をします。
フリーランス美容師として独立を考えている方は必ずチェックをお願いします!
そもそも社会保険とは?
社会保険とは、公的な費用負担により、リスクに備えるための制度です。
中でも、フリーランスが対象な社会保険は「健康保険」と「年金保険」と「介護保険」です。
雇用保険と労災保険は労働者の生活と雇用を守るための国の制度で「労働保険」と言います。
※よく勘違いされがちですが、社会保険とは税金ではありません。
現在も働いている美容師さんなら最も恩恵の受けているのは医療保険です。
◇例えば・・・
病院に通うときに必ず健康保険証を持っていきますよね。
健康保険証を持っていくことで3割の負担で済みます。
あれが、医療保険の恩恵になります。
私もコロナの濃厚接触者になった際に健康保険証を持っていったら5000円ほどで済んだのですが、持っていかなかったら保険対象にならないので2万円弱を支払うことになります。
医療保険は、それ以外にも病気や怪我、出産などで一時的に働けなくなった場合も保障が受けられます。
また、年金保険とは、老後の生活を保証する「老齢保険」が最もイメージがあると思います。
あまり知られていませんが、病気や怪我で障害をおった人は「障害年金」で保証され、厚生年金を支払っている方が死亡した際に遺族には「遺族年金」で保証されるなど、年老いた時に恩恵を受けることができます。
社会保険は、万が一病気や怪我などが起こった際に生活を保障できるもののことを言います。
会社員と個人事業主が加入する社会保険の違いは?
さて、上のパートではそもそも社会保険とは何というテーマで紹介しました。
フリーランスの場合と会社員の場合で分けて考えてみましょう。
■会社員の場合
社会保険料は労使折半になります。健康保険と厚生年金保険に加入しております。
基本的には社会保険には雇用主側(サロン)が手続き等を行なっていただけます。
■フリーランスの場合
国民年金保険・国民健康保険に加入する必要があります。
フリーランスの場合は
国民年金保険3万円(年収500万円の場合)+月額16,340円
となりますので、毎月4.5万円ほどの保険料を納付する必要があります。
会社の保険の任意継続ができる
社会保険は一般企業に所属している人が加入する保険ですので、原則フリーランスは加入できません。
もし会社員からフリーランスになる場合、前職で加入していた社会保険を任意で継続することが可能です。
退職するまでに2ヶ月以上社会保険に加入していたら、任意継続をできる権利があり、二年間は会社員時代の社会保険のまま生活ができます。
■任意継続することでのメリット
扶養家族が多い人にとってはおすすめ。
国民健康保険の場合は、家族全員の保険料を納付する必要があります。
しかし、健康保険であれば、扶養家族の保険料を負担しなくても良い場合があるのが大きなメリットと言えます。
■任意継続することでのデメリット
最長で2年までしか継続ができません。
また、1日でも支払いが遅れることがあれば、保険を継続することができません。
最大のデメリットは、保険料が全額自己負担になります。
保険料は年収500万円の場合、49,200円になりますが、会社員時代はその半額を支払っていました。
しかし、独立をすると保険料が全額自己負担になりますので、国民健康保険に加入した方が安くなります。
注意!こんな美容室は危険。
全国の美容室の社会保険加入率10%という噂も聞きます。
会社員でも社会保険に入っていないと、健康保険や年金保険など、万が一の際に恩恵を受けられなくなります。
もし今働いている美容室が社会保険に加入していない場合は要注意!
今すぐに働く会社を変えるか、フリーランスとしての独立をお勧めします。
最後に
いかがでしたでしょうか?
フリーランス美容師さんが必ず加入しなければならない社会保険については、インスタグラムでも投稿しています。チェック必須でお願いします!!
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